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エアータンクの役割

エアータンクは圧縮空気を蓄えておく機器で、主にコンプレッサーの二次側に設置され、次のような機能を持っている。
  1. コンプレッサから吐出された空気圧力の脈動を平準化する。
  2. 一時的に多量の空気が消費される場合の急激な圧力降下を防止する。
  3. 停電によるコンプレッサの停止など、非常時にある時間空気圧を供給する。
  4. 周囲の外気に冷却されてドレンが分離される。
エアータンクには、圧力計、安全弁、圧力スイッチを取り付ける必要があるほか、エアータンクそのものが圧力容器であり、法的規制があるので注意が必要である。

エアータンクの選定方法

計算によって選定する場合

一定圧力を保持するための空気タンクの容量計算

V= Q×t
(P1−P2)×10

V: 空気タンク容量(m
P1:空気タンク圧力(MPa)
P2:必要吐出し圧力(MPa)
Q: 使用空気量(必要空気量−吐出し空気量)(m
t:  使用時間(分)

経験的に選定する場合

コンプレッサ出力(KW) タンク容量(L)
2.2〜3.7 30〜100
5.5〜7.5 100〜200
11〜15 200〜400
22 400〜600
37 600〜1000
55 1000〜1500
75 1500〜3000